結論もないままにsupercellオリコンデイリー2位の反応について考える

おお、ぼかりずむも9位じゃん。つかアニメ系じゃないんだがまあそれはそれで小倉さんのキャズム的限界ではあるよな(笑)。

──ということで、なんの気なしにつけたブコメに20以上も星が付いてしもうた以上、なんらかの反応をせねばなるまいなあと。
また、supercellの曲はJ-POPじゃないという反応は見受けられなかったのでこの方向で考えていきますのでそこんとこひとつ。だってさ、目を閉じてメルトやらワールドイズマイン聞いてみれば、初音さんがバンド率いてヤクルトホールとか厚生記念会館で歌ってる姿浮かんでくるでしょ。

さて。

supercell feat.初音ミク「supercell」でボーカロイドを正しく愛してみる - やや最果てのブログで言及されている「ボーカルではなく『初音ミク』というパート」という表現はとても示唆的であった。ボーカル曲ではなく、各パートが等価である楽曲だということだ。敷衍してしまえばJ-POPもアニソンもオーケストラも音楽という意味では等価である。

ではそこからどうバイアスがかかっていくのかといえば、アーティストの属性であったり、その人の属性であったり、流行であったり、評判やクチコミ(笑)だったりする。そもそも平等であるはずの「初音ミク」パートには歌詞が乗り、ということは言霊も乗ってしまっているわけで、そこで確実にバイアスは生じている。それは普通のアーティストの楽曲でも同じことだ。

そのバイアスは個人個人で違っているはずなのだが、その重みをある一定方向に持って行くことで「話題」だの「人気」だの「オリコン」なんて話になってゆく。その偏り方が一意な所で止まっているのではないかという気がした。昔でいえばモニタの焼きつきとかテレビに磁石をくっつけっぱなしにしたあとみたいな感じで。

id:harutabe 「一位のチャットモンチーすら初耳」的なブコメを期待して開いたのに・・・俺だけかよ。みんななんだかんだ言ってPerfume以外のJPOPも知ってるんだなあ
id:You-me ↓結局みんなJ-POPが好きなんですよwただレーベルのビジネスが気にくわないだけで。

チャットモンチーは「働きマン」のED「シャングリラ」を歌っているので知名度はある。そういえば、コードギアスでもオレンジレンジとかサンセットスウィッシュが歌ってて、去年夏に行なわれた武道館のイベントでも大声援を受けていた。そしてそれがそのままファン層の増大につながったかというとそうでもないように見える。
これはつまり結局のところ「俺のフィールド」に入ってきた良質の食材はおいしく食べますけど、わざわざ外食には行きませんよ、ということなのか。
確かに現状からすると「外」から投下される異文化はうまいこと調理されたもので、それを咀嚼して充分満足することはできる。でも、やっぱり外には出たいもんじゃないかなあとも思う。


ところで、J-POPというところからアプローチしてみて以上グダグダな結果に終わったわけですが、ブコメを読んでみると論点がもう一つ存在しているようなのでそれを提示してさらにグダグダ感を増しつつ稿了としたいと思います。単におれの手には負えないだけです。

id:BEW J-POPくだらねーとは思ったことないが、このCDは買った。なぜかというと単純にたくさん良い曲が入ってるし、売れることの意義が大きいから。ryo氏が成功できないならネットから無償で発信する文化は始まる前に終わる。
id:sirobu 初動が全てなんだろうな。ここからプロ(作曲で飯を食っていける)コンポーザがどれくらい出てくるかによってCGMの現金化への道が開ける…気がする。
id:hush_puppy 無料で公開されてるのにお金払う人もいるんだな。どういう理屈なんだろ?